その他

企業と個人の両方が幸せになる新しい関係性とは?

起業に興味はあるけれど…

「起業に興味はあるけど失敗したら嫌だしなぁ…」
「これだけ不景気なのに起業してもうまくいくわけない…」
「子どもも小さいし大きなリスクを追って起業なんてしたくないよ…」

 

日本を代表するような大企業にいても
いつ何時何があるかわからない混沌とした昨今。

 

こんなご時世なだけに、誰でも一度は「起業」について
関心をもったことがあるのではないでしょうか。

 

でも、今の仕事もあるし、会社や仲間に迷惑をかけることもできない。

 

そもそも大きなリスクを背負って起業なんて
家族にも反対されるだろうし自分には絶対無理…

 

やっぱり、こう思ってしまいますよね。

 

これ、すごく共感します。

 

私もそうでしたから。

 

しかし、私が起業するときは、「ある方法」を使うことで
こういった不安やリスクを一切抱えることなく
極めて安定した状態で起業することができました。

 

さらに起業してもう10年近くですが
フリーランスのプログラマとして
今でもその安定性は続いています。

 

そんな「ある方法」について書かれているのが
こちら「ALLIANCE -人と起業が信頼で結ばれる新しい雇用- 」。

 

こちらに書かれている内容が
まさに私の起業のプロセスと同じでしたので
本の紹介と同時に
私の起業した時のお話しについて書いていきたいと思います。

 

最後の転職と決めた社長面接で…

私は会社員時代、6社の転職を経験しています。

 

最後の6社目の転職をする時…

 

「転職はこれで最後にしよう」
「ここで実力を身につけて独立しよう」

 

っと思っていました。

 

そんな思いでしたので、やはり最後の転職は
起業家の元で働きたい。

 

私はそれまで主に外資系企業で経験を積んできました。

 

なので、実務能力という上では自信があったのですが
起業となると全くリアリティがない状態。

 

そこで最後の転職として、起業家の近くで
働くことを決めました。

 

そして人生最後の転職となる6社目の最終面接。

 

面接の相手は当然起業家である社長さんです。

 

その社長面接で、冒頭、私は意を決して
こう申し上げました。

 

私は将来起業しようと思っています。
ですので、今回は正社員としてのご採用ということですが
雇用形態は契約社員でお願いしたいと思っています。
もし定年までこちらで働くことを期待されているのであれば
たいへん申し訳ないのですが
そのご期待に添えないと思います…

 

今あらためて振り返ってみるととんでもないことを言ってますね(汗)

 

当然、言われた側の社長はいい気持ちなはずがありません。

 

直ぐに社長面接は終了。
二度とこの会社の敷居はまたげないと思っていました。

 

・・・しかし、その社長からとても以外な言葉が帰ってきたのです。

 

正直に話してくれてありがとう。
中途で入ってくる連中は、面接では定年まで頑張らせてくださいっていうのに
実際には数年で辞めていく。
でもキミは正直に自分の思いを話してくれた。
そういう人間は信頼できる。
もし君さえ良ければ、君が起業した時の最初のクライアントはうちでもいいじゃないか。
起業は思っているほど甘くない。
でも君が起業した後もうちといい関係が続けられればお互い幸せだろ?

 

私は雷に打たれたような衝撃を覚えました。

 

そ、そんな考え方があったのか。
この社長の懐の深さハンパない….

 

この社長さんですが、現在は東証一部上場企業。

 

株式会社ツカダ・グローバルホールディング塚田正之社長です。

 

当時はまだ未公開企業で
これから上場するぞ!っという時期でした。

 

なので、起業の厳しさ・難しさというのを肌身を持って
わかってらっしゃったのです。

 

そして、このひと言に起業と個人の新しい関係性である
「ALLIANCE」の全てが込められています。

 

ALLIANCEとは「終身雇用」ではなく「終身信頼」

本書で語られるALLIANCEとは、企業とそこで働く人が
フラットな相互信頼に基づくパートナーシップの関係を継続することで
「終身雇用」ではなく「終身信頼」を築きましょうというのが
本書の中心メッセージです。

 

そしてこの「終身信頼」の関係性を本書では「ALLIANCE」と呼んでいます。

 

個人的な経験からもこのALLIANCEが
もっと一般的になってくれば
今閉塞感でいっぱいの日本の雇用環境に対する
大きな解決策になるのではと思います。

 

本書のまえがきに、監訳者の方が
つぎのようなことを書かれています。

 

<引用開始>

 

「会社と個人がフラットな関係に?」
「退職後も信頼関係が続く?」
「それは、アメリカだから、シリコンバレーだから成り立つんじゃないの?」
「はたして、日本の環境や日本人のメンタリティに合うんだろうか・・・」

 

ここまで読んで、そんなふうに感じられたかもしれません。
たしかに日本の現状とシリコンバレーは、労働慣行もずいぶん違います。
それでも、この本の主張には大いに共感することがありますし
会社と人の新しい関係を模索するなら
学べる点が幾つもあると私は思います。

 

<引用終了>

 

これはまさに我が意を得たり。

 

個人的には、アメリカよりもむしろ日本のほうが
このALLIANCE「終身関係」という考え方は
あっているのではないかと思います。

 

ALLIANCEは会社と個人の両方にメリットがある

私が起業した時はちょうど大きなシステム開発プロジェクトの
プロジェクトリーダーの仕事をしている時でした。

 

会社としては、かなり大きな投資をしてのシステム開発でしたので
ここで私が「個人の都合」で会社をやめると
そのプロジェクトに大きなダメージがあるというタイミングです。

 

しかしなぜ「そのタイミング」だったか。

 

それは私個人の都合としてちょうど娘が誕生したからです。

 

仕事一辺倒ではなく子育てにもしっかりとコミットしたい。
でも従業員のままだと拘束時間もあるし周りの目も気になる。
できれば週の半分ぐらいは家で仕事できるような環境に
したいんだけど一体どうすれば…

 

こんなことを思っていました。

 

そんな時に、面接の時の社長のメッセージを思い出したのです。

 

そうか。会社員ではなく
いち個人事業主として会社と契約すれば
働く場所や時間の拘束から自由になることができる…

 

そこで人事部を通して事情をお話しさせていただき
株式会社ライジングサン・システムコンサルティングを登記。

 

法人間による業務委託契約を締結して
引き続き同じ仕事を請け負わせていただいた…

 

っというのが、弊社の創業の第一歩です。

 

会社としては、プロジェクトのキーパーソンを失う事無く
プロジェクトを継続、そして完遂できた。

 

個人としては、これまでの安定した収入を失うことなく起業し
仕事と子育ての両方にコミットできる環境を
実現することができた。

 

ALLIANCEは、会社と個人の両方にメリットのある
新しい関係性だと思います。

 

そしてこのALLIANCEが、冒頭に書いた「ある方法」
ということになります。

 

徐々に仕事の範囲を広げていく

私の場合、「独立したよ!」と業界の仲間に声をかけると
「じゃぁぜひこの案件手伝って」っと幾つかの仕事を
紹介してもらうこともできました。

 

もちろん起業当初は、元の会社のプロジェクトを
フルでやっていました。

 

しかし、プロジェクトもひと段落し、子育てにも
余裕が出てくると、少しづつ他の仕事も
受けれるようになってきます。

 

そういった感じで、元の会社の仕事を徐々に減らし
そして別の案件を徐々に増やしていく…

 

この過程でもほとんどリスクはありません。

 

また退職した会社のプロジェクトの実績を
「自社の実績」として公開できたことも
のちの仕事の幅を広げていく上で非常に有効でした。

 

名もないいち個人事業主の会社であればとても携わることの
できないようなプロジェクトを
あたかも「うちの会社でやりました!」という感じで
実績として公開できるのです。

 

この効果は極めて大きい物でした。

 

こういった副次的な効果もあって
いろんな企業さんから声をかけて
いただけるようになり
そして現在に至ります。

ALLIANCEの第一歩は、今の会社で信頼を得るために十分な仕事をすること

企業と個人がALLIANCEを構築する上で最も重要なこと。

 

それは、まず個人がしっかりとした実力を身につけて
企業側から「この人にはやめてもらいたくない」という
レベルの能力を発揮することだと思います。

 

ちょっと厳しいようですが、あまり実力も無いのに
ALLIANCEの美味しいところだけを持って行こうというのは
ちょっと難しいですね。

 

しかし、会社…とくに社長から「この人にやめられたら困る…」という
レベルまで行けば、あとは極めてスムーズに起業し
個人として今以上の自由な働き方を実現できる可能性が大いに広がります。

 

もちろん私のケースでは、塚田社長という
素晴らしい起業家に出会うことができ
そしてその大きなウツワに入れていただいたことは
非常にラッキーだったと思います。

 

今、日本の雇用環境は、雇用する企業側にも
採用される個人側にも
なんとも言えない閉塞感が漂っているように感じます。

 

この閉塞感の全てをALLIANCEで解決できるとは思いませんが
ひとつの有効な解決策だと思います。

 

ぜひ本書を手にとって読んでみてください。

 

必ず新しい発見があると思います。

 

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