静的サイトジェネレータ・Astroとは何か──WordPress運用者のための基礎解説

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静的サイトジェネレータ・Astroとは何か──WordPress運用者のための基礎解説

0. はじめに:この記事は「Astroの中身」を全部理解するためではない

こんにちは。ライジングサン・システムコンサルティングの岩佐です。

前回の記事では、弊社が公式サイトをWordPressからAstroへ移行した背景を、できるだけ「運用の現実」に寄せて書きました。

  • プラグイン更新が止まった瞬間に、ページが壊れて表示される
  • 何かを入れれば便利になる一方で、保守対象が増え続ける
  • 気づけば、サイトを良くするより“守る”ことに時間が吸われる

このようなことに、心当たりがある方も多いのではないでしょうか。

一方で、Astroという名前を聞くと、こう思うかもしれません。

  • 結局、フロントエンドが強い人の世界でしょ?
  • SSGとか言われても、正直ピンとこない
  • Webアプリケーション開発者じゃないと運用できないでしょ?

ここで先にお伝えしたいのは、この記事は“Astroの内部構造を完全理解する”ことが目的ではない、という点です。

WordPress運用で積み上がった疲労を、仕組みとして減らし、安心してコンテンツに集中できる状態を作ること。 そのために、Astroという選択肢がどう機能するのかを、できるだけ平易な言葉で整理してみます。

この記事でお伝えしたいこと(結論)はシンプルです。

Astroは「CMSを置き換える道具」というより、サイト運用を “管理画面を守る仕事” から “成果物を配る仕事” に切り替えるための道具です。 この切り替えができると、運用負荷の論点がガラッと変わります。

本記事では、

  1. Astro/SSGがどう動くのか(細部ではなく全体像)
  2. WordPressと比べて、何が“運用として”変わるのか
  3. 私たちが実際に回している、Cursor×生成AI×GitHub×Netlifyの公開フロー

この3点を、順を追ってつなげます。

読み終わる頃には、Astroの専門家になっている必要はありません。 「なるほど、こういう仕組みだから運用が軽くなるのか」 そう腹落ちして、次の一歩(検討/試行/移行)に進める状態になっていれば十分です。

この記事で分かること

この記事では、次の3点を押さえます。

  • Astro/SSGの動作原理を、WordPressと対比しながら説明できるようになる(細部ではなく全体像)
  • 「なぜ運用が軽くなるのか」を、自分の言葉で腹落ちできる(保守・セキュリティ・更新フローの論点)
  • Cursor×生成AI×GitHub×Netlifyでの公開ワークフローが、具体的にイメージできる(管理画面の代替をどう作るか)

こんな方に向けて書いています

  • Web開発が得意というより、情シスとして運用を背負っている
  • FileMakerなどローコードで開発していて、Webは「必要な分だけやりたい」
  • WordPressの更新・保守・プラグイン対応に疲れている
  • Astro/SSGという単語は聞いたことがあるけれど、正直なところ仕組みがよく分からない

ひとつでも当てはまるなら、この記事はきっと役に立つはずです。

先に前提だけ:Astroは「運用設計」を変える道具

Astroは、WordPressのように“管理画面を中心に回すCMS”の代替品ではありません。 どちらかと言うと、編集→確認→承認→公開の流れを、Gitと自動ビルドに寄せて「仕組み」として作り直すための道具です。

この前提が入ると、Astroの理解は一気にラクになります。 以下では、Astroを**静的サイトとして使う運用(静的運用)**を前提に書きます(AstroはSSRも選べますが、運用が軽くなるイメージをつかんでもらうため、静的運用に絞ります)。 次章では、まず結論として「何がどう変わるのか」を、WordPress運用の現実から整理していきます。


1. まず結論:Astroは「管理画面を守り続ける運用」から「成果物を配る運用」へ切り替える道具

Astroの価値は、機能の多さではなく、サイト運用の前提を置き換えられる点にあります。WordPressが「公開環境で動かし続ける」構造だとすると、Astroは処理の多くを公開前に寄せ、公開時は成果物を配る構造に近づけます。この違いは、日々の保守・更新・セキュリティ対応の論点を大きく変えます。

さて、まずは結論として、Astroを選ぶ価値は、「速いサイトが作れる」ことよりも、サイト運用の仕事を「管理画面を守り続ける」から「成果物を配る」へ切り替えられる点にあります。

WordPressが悪いという話ではありません。 WordPressは、CMSとして歴史も実績もあり、編集体験も成熟しています。 ただ、その便利さは「サーバー上で動かし続ける仕組み」と表裏一体です。

その結果、運用が長くなるほど、サイトの改善より“維持”に時間が吸われていきます。

WordPress運用が重くなる典型パターン

WordPressで疲弊が起きやすいのは、だいたいこのあたりです。

  • アップデートが「やらないと怖い」イベントになっていく
  • プラグインが増えるほど、相性問題や不具合の切り分けが難しくなる
  • 管理画面・ログイン・DBなど、守るべき面が増え続ける

最初は「更新しやすくて助かる」だったはずなのに、 いつの間にか「更新したら壊れないか」「脆弱性が出ていないか」を気にする時間が増える。

これって、サイトを“育てる”というより、サイトを“守る”仕事になっている状態なんですよね。

「動かす」運用と「配る」運用の違い

ここで視点を変えてみます。

WordPressは、アクセスが来るたびにサーバー側でページを組み立てます。 PHPが動き、DBを読み、テーマやプラグインの処理が走って、画面が表示される。

一方、Astro(SSG)は、公開前にページをまとめて作っておきます。 そして公開するときは、出来上がったHTMLなどの“成果物”を配る。

  • WordPress:公開環境で「動かし続ける」
  • Astro:公開環境では「配る」ことが中心

この違いが、そのまま運用の違いになります。

Astroが変えるのは機能ではなく“運用の重心”

「CMSを乗り換える」と聞くと、 どうしても“機能比較”をしたくなります。

でも、Astro移行で本質的に変わるのは機能というより、運用の重心です。

  • 何かあったときに、原因がどこにあるか見えやすい(変更履歴=差分が残る)
  • “公開ボタン”が、手作業ではなく仕組みとして置ける(ビルドとデプロイの自動化)
  • 公開環境に、守る対象を増やしにくい(管理画面やDBが前提にならない)

つまり、WordPressで増えがちな「運用コストの積み上がり方」を、別の構造に変えられる。

次章では、この話をもう少し噛み砕いて、 そもそもSSGとは何なのか、なぜ“配る運用”が成立するのかを説明していきます。


2. Astro/SSGって何?を「料理」で例える(用語を怖くしない章)

SSG(静的サイトジェネレータ)は、言葉だけ聞くと難しそうですが、やっていることは驚くほど素直です。ポイントは「ページをいつ作るか」。WordPressのようにアクセスのたびにページを組み立てるのではなく、公開前にページをまとめて作り、公開時は完成品を配る。この考え方をつかむだけで、Astroの“軽さ”はかなり腹落ちします。

第1章で、「Astroは“配る運用”に寄せられる」という話をしました。

なお、AstroはSSR(サーバー側でその都度ページを生成する方式)も選べますが、前述のとおりこの記事では静的運用を前提にしています。

ここで多くの方が引っかかるのが、SSGという言葉です。

「Static Site Generator(静的サイトジェネレータ)」 ……と言われても、正直ピンとこないですよね。

なので、この章は難しい説明を避けて、イメージで腹落ちさせます。

結論から言うと、SSGは「注文が入ってから作る」のではなく、「作り置きを配る」方式です。

料理で例える:注文調理(動的)と作り置き(静的)

まず、WordPressを飲食店に例えてみます。

WordPressは、アクセス(注文)が入るたびに、 サーバーの中でページを組み立てて(調理して)提供します。

  • PHPが動く
  • データベースを読む
  • テーマやプラグインの処理が走る

この一連の“調理工程”を毎回やって、ようやくページが出ます。

一方でSSGは、公開前にまとめてページを作っておきます。 そして本番では、その完成品を配るだけ。

例えるなら、

  • WordPress:注文が入ってから調理する「出来立て提供」
  • SSG:事前に仕込んだものを出す「作り置き提供」

もちろん、作り置きといっても“古い”という意味ではありません。 公開のタイミングで作り直して、最新の状態を配ります。

「更新したらどうなる?」に先回りで答える

ここで一番よく出る疑問が、これです。

「作り置きってことは、更新するたびに全部作り直すの?」

はい、基本はその通りです。 ただ、この“作り直す”は、WordPress運用者が想像するよりずっと軽いことが多いです。

WordPressだと、更新は管理画面でポチッと終わる一方、 裏側ではサーバー上の仕組み全体が動き続けています。

SSGは逆で、 普段はサーバー側でほとんど何も動かさない代わりに、 更新時にビルドして成果物を差し替える。

ここでいうビルドとは、記事やレイアウトからサイト全体のHTMLなどを一括で生成する処理のことです。

つまり、負荷のかかり方が違うんですね。

  • WordPress:公開中に、毎回“調理”が走る
  • SSG:公開前にまとめて“仕込み”をする

そして、私たちが採用しているようなGitHub+Netlifyの構成だと、 この“仕込み(ビルド)”も自動化できます。

運用の感覚としては、 「記事を書いたら、mainにpushする(またはコード変更時はPRをマージする)だけで公開される」に近づきます。

用語は最小限:SSGだけ押さえればOK

本当はここで、SSRとかCSRとか、いろいろな略語が登場します。

ただ、今回の記事の目的は“用語の暗記”ではありません。

まずはSSGだけ、こう理解できれば十分です。

  • ページを、公開前にまとめて作っておく
  • 本番では、CDNやホスティングが出来上がったファイルを配る
  • 更新したら、もう一度作って差し替える

このイメージが入ると、次の章(Astroが生まれた背景)の話がスッと繋がります。

なぜ今「軽さ」が求められたのか。 そして、なぜAstroが“静的を基本”にしたのか。 そこを整理していきます。


3. Astroが生まれた背景:なぜ“軽さ”が重要になったのか

Astroは「静的を基本にする」ことを、単なる好みではなく設計思想として前面に出しています。背景には、Webのリッチ化によって表示速度や保守性が犠牲になりやすくなった事情があります。つまりAstroは、モダンな開発体験を維持しつつ、公開時の構造を必要以上に複雑にしないための選択肢として生まれてきました。

第2章で、SSGは「作り置きを配る」方式だという話をしました。

ここで次に出てくる疑問は、だいたいこれです。

「でも、なんで今さら“作り置き”なの?」 「昔の静的HTMLに戻るってこと?」

結論から言うと、戻ったわけではありません。 むしろ逆で、Webがリッチになりすぎた結果、 「静的を基本に戻す価値」がもう一度はっきりした、という方が近いです。

Astroは、そうした流れの中で生まれた“運用寄りの現実解”です。

Webが重くなった理由:リッチ化とJS肥大

Webが便利になったのは間違いありません。 ログインして、検索して、フィルタして、リアルタイムで画面が切り替わる。

こうした体験を実現するために、 ブラウザ側で動くJavaScriptがどんどん増えていきました。

そして、開発側も「全部をアプリみたいに作る」流れが強くなりました。 いわゆるSPA(Single Page Application)や、SPA寄りのフレームワークで組む流れですね。

もちろん、アプリが必要な場面もあります。 たとえば、社内業務システムやSaaSの管理画面など。

ただ、問題はここからです。

アプリ的な作り方が一般化するにつれて、 コーポレートサイトやブログでも、サイト全体をJavaScriptで組み立てる構成が増えがちになった。

結果、

  • 表示のために読み込むJSが増える
  • 初期表示が重くなる
  • 依存関係が増えて保守も複雑になる

という、“リッチ化のツケ”が表に出てきます。

「読む」が中心のサイトにアプリ並みの仕組みは要る?

ここで一度、目的を見直してみます。

コーポレートサイトやブログの主役は、基本的に「読む」体験です。 もちろん、問い合わせフォームや、軽いインタラクションは必要です。

でも、ページ全体をアプリ化してまで、 動的に動かす必要があるかというと、ケースによります。

そして多くの場合、

「動かしたいのは一部だけ」

なんですよね。

にもかかわらず、サイト全体をアプリ的に組んでしまうと、 必要以上に“動かすための仕組み”を抱え込みます。

これが、運用負荷にも直結します。

  • ライブラリ更新の追従
  • ビルド周りの複雑化
  • サードパーティ依存の増加

サイトを育てるどころか、 また別の意味で「守る仕事」が増えてしまう。

Astroの思想:静的を基本に、必要なところだけ

この流れの中で、Astroが強く打ち出したのが、

「静的を基本に、必要なところだけ動かす」

という割り切りです。

誤解されやすいのですが、 これは“昔の静的HTMLに戻る”という話ではありません。

  • コンポーネントで設計できる
  • Markdownなどで記事を管理できる
  • 必要ならReact/Vueなども組み込める

その上で、 「公開する成果物は軽くする」ことを最初から前提にする。

つまり、モダンな開発体験を捨てずに、 公開時の構造はシンプルに戻す、というアプローチです。

ここまでくると、第1章の結論がもう一段はっきりします。

Astroは、技術トレンドに乗るための道具ではなく、 運用の論点を“軽い方”へ寄せるための道具。

次章では、その「軽さ」がどこから来るのかを、 ビルド時/公開時に何が起きているか、という工程に分解して説明します。


4. 仕組みの核心:Astroはビルド時に何をして、公開時に何をしていないのか

Astroを理解する近道は、機能を追いかけることではなく、「処理がどこで起きているか」を整理することです。WordPressは公開中(アクセスのたび)にサーバー側でページを組み立てますが、Astroはその処理の多くを公開前(ビルド時)に寄せます。つまり、公開環境で“動かし続けるもの”を減らし、成果物を配る構造に近づける設計です。

ここまでの章で、

  • Astroは“配る運用”に寄せられる
  • SSGは「作り置き」を配る方式
  • その背景には、Webが重くなりすぎた事情がある

という話をしてきました。

じゃあ、Astroは実際にどこで何をしているのか。 ここを押さえると、Astroの理解は一気にラクになります。

ポイントは、「公開時に何が動いていないのか」です。

WordPressは公開中に、サーバー側でいろいろな処理が動き続けます。 Astroはそれを、できるだけ公開“前”に寄せる。

この章では、ローカル → ビルド → 公開という流れを、工程として分解して説明します。

4-1. ビルド時に起きること:記事→HTMLへの変換

Astro(SSG)の世界では、公開の前に「ビルド」という工程があります。

ビルドでやっていることを、雑に言うとこうです。

  • Markdownで書いた記事を読む
  • レイアウト(ヘッダーやフッター)に流し込む
  • 各ページのHTMLを生成する
  • 必要なCSS/JSを整理して、成果物として出力する

つまり、公開サイトで表示されるページを、事前に“完成品”として作っているんですね。

WordPressで言うなら、

「アクセスが来るたびに毎回やっていたページ生成」を、 “公開前の一回”にまとめてやってしまう。

という感覚です。

この時点で、公開後は基本的に「CDNやホスティングが出来上がったファイルを配るだけ」になります。

4-2. 公開時に起きないこと:PHP/DB/管理画面が前提にならない

ここが、WordPress運用者にとって一番大きい違いです。

WordPressは、公開環境に必ず“動く仕組み”を抱えています。

  • PHP
  • データベース
  • 管理画面(ログイン)
  • プラグインの実行環境

これらがあることで、便利な一方、 「守るべき面」も増えていきます。

Astro(静的運用を前提にした場合)は、 公開環境でこれらを前提にしません。

公開されるのは、ビルド済みのHTML/CSS/JSなどのファイルです。

もちろん、ゼロではありません。

  • ホスティング環境は必要
  • フォームなどは外部サービスと連携することも多い

ただ、少なくとも

「管理画面をインターネットに晒し続ける」 「DBを運用し続ける」

といった構造からは距離を置けます。

この差は、運用の疲労感に直結します。

4-3. 運用がラクになる理由(速度/保守/攻撃面の話)

ここまでの話をまとめると、Astroで運用がラクになりやすい理由は3つです。

1) 速度:配るだけなので、基本が速い

公開後は、CDNやホスティングが出来上がったファイルを配るのが中心です。 毎回サーバー側で調理をしない分、初期表示が安定しやすい。

もちろん、画像や外部スクリプトで重くなることはありますが、 “土台”が軽いのは大きなメリットです。

2) 保守:依存関係が増えにくい

WordPressは、テーマやプラグインという形で便利に拡張できます。 ただしその分、運用が長期化すると依存関係も積み上がります。

Astroは、公開環境に「動かす仕組み」を抱え込みにくいので、 保守の論点が比較的シンプルになりやすい。

3) 攻撃面:守る対象を減らしやすい

情シス目線でいちばん刺さるのは、ここかもしれません。

WordPressは管理画面がある以上、ログインまわりを含めて守り続ける必要があります。 対して静的サイトは、そもそも“入り口”が少ない。

もちろん、 「だから何もしなくていい」という話ではありません。

ただ、 守る対象が増え続ける構造ではない、というだけでも大きいです。


ここまでで、 「Astroはなぜ軽いのか」「運用の論点がなぜ変わるのか」が、 工程として見えてきたと思います。

次章では、もう一段現実的な話として、

「じゃあCMSが無いと編集はどうするの?」

という疑問を整理します。 AstroはCMSを置き換えるというより、運用設計を置き換える。 そこを、WordPress運用者の目線で解いていきます。


5. “CMSが無いと困る”問題の整理:AstroはCMSを置き換えるのではなく、運用設計を置き換える

WordPressが強いのは、管理画面で誰でも編集できる点です。一方で、その便利さは「サーバーで動かす仕組み」を抱えることと表裏一体でした。

Astroは“管理画面そのもの”を提供するというより、コンテンツをファイル(Markdownなど)として扱い、Gitで管理し、レビューし、ビルドして配る運用へ持ち込みます。つまり、CMSを単体で置き換えるのではなく、編集〜公開の一連を別の形に組み替える発想です。

ここを、もう少し「WordPress運用者の感覚」に寄せて噛み砕きます。

Astroを検討している方の多くは、 「WordPressの代わりになるCMSを探している」というより、

  • 更新はしたい
  • でも、運用の負担は増やしたくない

このジレンマをどうにかしたいはずです。

そしてこのジレンマは、ツール選びというより、 編集と公開をどこで、どう成立させるかの設計で決まります。

5-1. WordPressの「編集体験」と「公開体験」は強い、でも運用コストが出やすい

WordPressの魅力は、やはり管理画面です。 ブラウザでログインして、文章を書いて、画像を貼って、公開する。

この一連が一本の線でつながっている。 これは本当に強い。

ただ、長く運用していると気づくのが、 この“便利な線”を維持するために、裏側で守るものが増えていくことです。

  • 管理画面を外に公開し続ける
  • プラグインの更新を追い続ける
  • テーマの改修と相性問題に付き合い続ける

つまり、編集体験が強いがゆえに、 公開環境が「動く仕組み」を抱え込みやすい。

ここが、WordPress運用が重くなる構造です。

5-2. Astroは「記事=ファイル(Markdownなど)」という発想になる

Astroに移ると、記事は基本的に“ファイル”になります。

WordPress:記事はDBの中 Astro:記事はリポジトリの中(Markdownなど)

最初はここで、抵抗感が出ます。

「管理画面がない=更新できない」

と感じるのも自然です。

でも、記事がファイルになることで、 WordPressでは“後付け”になりがちなものが、最初から手に入ります。

  • 変更履歴が勝手に残る
  • 差分が見える
  • いつでも戻せる

情シスや運用担当の立場だと、 この「戻せる」は精神衛生上かなり大きいはずです。

5-3. 「GUIがない」をどう埋めるか:AIエディタ、レビュー、運用フロー

では、現実問題として、 管理画面がない状態でどうやって運用するのか。

結論は、こうです。

GUI(管理画面)を一つの場所として用意するのではなく、編集→確認→承認→公開の流れを、道具の組み合わせで作る。

たとえば私たちの場合は、

  • 編集:Cursor(+生成AI)
  • 確認:ローカルプレビュー(ローカルビルド)
  • 承認:GitHubのPR
  • 公開:Netlifyの自動ビルド

この組み合わせで「管理画面が提供していた体験」を、 別の形で実現しています。

ここで生成AIが効くのは、 “ファイル運用の面倒”をかなり吸収してくれる点です。

  • 文章の下書きを一緒に作れる
  • フロントマターなど、体裁を整えられる
  • ミスりやすい形式面をチェックできる

つまり、 「更新担当者がエンジニアでないと回らない」状態にしない。 ここが重要です。


次章では、ここで触れた考え方を、 弊社の実際のワークフローとして“そのまま”紹介します。

WordPressでいうとどこが「編集」で、どこが「公開ボタン」なのか。 その翻訳をしながら、運用が回る形まで落としていきます。


6. ここが本題:弊社の運用ワークフロー

「管理画面がない」ことは不便に見えますが、運用を組むとむしろ強みになります。弊社では、ローカル環境+Cursor+生成AI+GitHub+Netlifyを組み合わせ、編集・確認・承認・公開を一つの流れにまとめています。WordPressの“更新ボタン”に相当する工程を、差分が見える形で積み上げられるのがポイントです。この章では、各ステップを「WordPressでいうと何に当たるか」で翻訳しながら、運用が回る実感を持てるように説明します。

第5章でお伝えした通り、Astro運用の肝は「管理画面を用意する」ことではなく、編集→確認→承認→公開を“流れ”として成立させることです。

ここは、言い換えるとこうです。

WordPressの管理画面が担っていた役割を、

  • エディタ
  • Git
  • 自動ビルド

の組み合わせで置き換える。 そして、その置き換えを“誰でも回せる形”に落とす。

やっていることは意外と素直で、難しいのは手順そのものではなく、最初の一回だけ「全体像をつかむ」ことです。 なのでこの章は、技術の説明というより、運用の手順書に近い書き方をします。

また、各ステップの説明では、できるだけ

「WordPressだと、このボタン/この作業に相当します」

という翻訳を挟みます。

Astroに詳しくなくても、 「なるほど、これが“公開ボタン”になるのか」 「ここで確認して、ここで承認するのか」 と流れが見えれば、十分に運用は組めます。

では、弊社が実際に回している手順を、上から順に見ていきましょう。

6-0. 全体像(Mermaidシーケンス図)

文章で追う前に、まずは流れを一枚にしておきます。

sequenceDiagram
    autonumber
    actor Author as 執筆者
    participant Cursor as Cursor(生成AI)
    participant Local as ローカルAstro環境
    participant Git as Git(コミット)
    participant GH as GitHub(リモートリポジトリ)
    participant Netlify as Netlify
    participant Site as 公開サイト

    Author->>Cursor: 記事ドラフト作成・推敲
    Cursor-->>Author: 下書き/改善案
    Author->>Local: 記事ファイルを保存
    Author->>Cursor: フロントマター整備を依頼
    Cursor-->>Author: frontmatter/体裁の提案
    Author->>Local: ローカルでプレビュー/ビルドして確認
    Author->>Git: 変更をコミット

    alt 記事更新(コンテンツのみ)
        Git->>GH: main に push
        GH-->>Netlify: リポジトリ更新をトリガー
        Netlify->>Netlify: ビルド
        Netlify->>Site: デプロイ(公開反映)
    else 機能追加・コード変更(バグリスクあり)
        Git->>GH: 作業ブランチに push
        Author->>GH: PR作成(差分レビュー)
        Author->>GH: PRをマージ(main 更新)
        GH-->>Netlify: リポジトリ更新をトリガー
        Netlify->>Netlify: ビルド
        Netlify->>Site: デプロイ(公開反映)
    end

6-1. ローカルにAstro環境を構築し、Git管理下に置く(最初の土台)

まず最初にやるのは、「作業場所」を整えることです。

WordPressだと、管理画面にログインすればすぐ編集を始められます。 一方でAstro運用は、サイトそのものが“プロジェクト(ファイル一式)”として存在します。 なので最初は、ローカルマシンにそのプロジェクトを置き、開発環境を動かせる状態にします。

やることは大きく3つです。

  • Astroプロジェクトを手元に用意する(既存のリポジトリを clone する/新規で作る)
  • 依存パッケージをインストールして、ローカルで起動できるようにする
  • Gitで履歴管理できる状態にしておく

WordPressでいうと、ここは「管理画面を開く準備」というより、 “サイト一式を自分の机の上に置く”感覚に近いです。

慣れてしまえば最初の一回だけなのですが、 この土台があることで、次の工程(プレビュー・差分管理・自動公開)がスムーズにつながります。

6-2. Cursorで記事ドラフトを生成AIと一緒に書く(編集画面の代替)

次に、記事の本文を書きます。 Astroでは、記事はMarkdownなどのファイルとしてリポジトリ内に置かれます。

WordPressの管理画面に相当するのが、ここでは「エディタ」です。 弊社では Cursor を使い、生成AIとディスカッションしながらドラフトを組み立てます。

この時点でのポイントは2つです。

  • 文章を書くこと自体は、WordPressと同じ(むしろ書きやすい)
  • 体裁(見出し構造や表記ゆれ)をAIが吸収してくれる

特に、運用担当者が“Web制作の細部”まで面倒を見なくて良くなるのが大きいです。 「文章に集中して、形式はAIに寄せる」。 この分業が成立すると、管理画面がない不便さはかなり薄まります。

6-3. AIエージェントにフロントマター整備→ローカルビルド(公開前チェック)

WordPressだと、下書きをプレビューして、問題なければ公開します。 Astroでも流れは同じです。

違うのは、公開前チェックが「ローカルでビルドして確認する」形になること。

弊社では、AIエージェントに以下を手伝わせます。

  • フロントマター(title/date/description など)の設定
  • 記事の配置場所(ファイルパス)や命名の整備
  • 既存ルールに沿った体裁のチェック

そしてローカルでビルド(またはプレビュー起動)を実行し、 リンク切れや表示崩れがないかを確認します。

WordPressでいうと、ここは 「プレビューして、公開前に最終チェックする」工程に相当します。

6-4. 変更をコミットしてGitHubへ(履歴が残る・戻せる)

ローカルで問題がなければ、変更をコミットします。

WordPressだと、記事を更新してしまうと“その状態が正”になりがちです。 (戻すにはバックアップやリビジョン頼みになります)

Gitでは、変更が「差分」として残り、 いつ誰が何を変えたかが明確になります。

  • 変更点が可視化される
  • 間違いに気づきやすい
  • いざというとき戻せる

情シス・運用目線だと、この安心感はかなり大きいはずです。

6-5. PRは「コードを触るときだけ」(バグリスクがある作業に保険をかける)

ここが、いわゆる“運用設計”の肝です。

弊社では、**記事の更新(コンテンツだけ)**であれば、基本はメインブランチで作業します。 つまり、PRを作らずに main に反映していきます。

一方で、Astroに新しい機能を入れる/テンプレートやコンポーネントを触るなど、 いわゆる「コードを触る」作業をするときだけ、作業ブランチを切ってPRを作ります。

理由は単純で、コード変更はバグのリスクがあるからです。

  • どこかのページだけ表示が崩れる
  • ビルドが通らなくなる
  • 依存関係の更新で副作用が出る

こういう時に、 差分がまとまった単位で残り、いつでも元に戻せるのがPR運用の強みです。

WordPressでいうと、 「プラグイン更新やテーマ改修は怖いから、必ずバックアップしてから触る」 あの感覚に近いです。

つまりPRは、“常にやる儀式”ではなく、 リスクの高い作業にだけ保険をかける仕組みとして使う。 この割り切りが、日々の更新を重くしないコツでもあります。

6-6. Netlifyが自動ビルド→公開サイト更新(公開ボタンの自動化)

ここで初めて登場するのが Netlify です。 Netlifyは一言でいうと、静的サイトの公開(ホスティング)と、ビルド・デプロイの自動化をセットで提供してくれるサービスです。 GitHubなどのリポジトリと連携しておけば、「リポジトリが更新されたらビルドして公開する」という流れを、ほぼ設定だけで作れます。 (WordPressでいうと、“公開ボタン”の周辺を自動化してくれる裏方、というイメージに近いです。)

mainブランチが更新されると(記事の更新で直接pushした場合も、コード変更でPRをマージした場合も)、それをトリガーにNetlifyでビルドが走ります。

やっていることは第4章の通りで、

  • 記事ファイルを読み
  • サイト全体をビルドし
  • 生成された成果物を公開環境に反映する

という流れです。

運用の感覚としては、 「mainにpushするか、PRをマージすると、勝手に公開が終わる」に近い。

WordPressのように管理画面へ入って公開するのではなく、 GitHubの更新を起点に“公開が流れる”ようにしている。 この設計が、運用の負担をじわっと減らします。

6-7. この運用で得られるメリットまとめ(差分/レビュー/再現性)

弊社がこのフローを採用している理由を、最後にまとめます。

  • 差分が見えるので、ミスに強い
  • 承認(レビュー)を自然に挟める
  • 公開手順が再現可能(属人化しにくい)
  • 公開環境に“守る対象”を増やしにくい

そして、生成AIを組み合わせることで、 「ファイル運用の面倒」をかなり吸収できます。

ここまで読んで、もし 「うちはこの工程だけ難しそう」「この部分は別のやり方が良い」 と感じた箇所があれば、そこが設計のポイントです。

次章では、運用を組むときに出がちな不安(費用、属人化、ミス、フォーム等)を、Q&A形式で整理していきます。


7. よくある不安Q&A(情シス・ローコード寄りの疑問を先回り)

新しい仕組みに移行するときに大事なのは、技術的な優劣より「運用が破綻しないか」です。特に情シスやローコード開発者の立場では、属人化、費用、ミス時の影響、フォームや画像など周辺要件が気になります。ここでは、Astroに詳しくなくても判断できるように、よくある疑問を“結論→理由→現実的な対処”の順で短く整理します。必要なら別記事で深掘りできるよう、分岐も用意します。

第6章までで、Astroの仕組みと、実際に回している公開フローを一通り紹介しました。 ここから先は、導入検討で必ず出てくる「でも、結局そこはどうなの?」という話です。

全部を一気に決めなくても大丈夫です。 まずは不安を言語化して、論点を分けて考える。 これだけで、移行検討はかなり進みます。

7-1. Q. サーバーは要る?費用は上がらない?

結論:静的運用であれば「がっつりしたサーバー運用」は基本的に不要です。費用は上がるより、見通しが良くなるケースが多いです。

理由:WordPressは、PHPとDBが動く環境を維持する必要があります。Astroの静的運用は、ビルド済みのファイルを配るのが中心なので、公開側の構造がシンプルになります。

現実的な対処:

  • まずは今のサイトが「静的で成立する範囲」かを確認する(記事、固定ページ、実績など)
  • 問い合わせフォームなど動的要素は、外部サービス連携を前提に切り分ける
  • 公開基盤は、まずはNetlifyなどの静的ホスティングで試す

判断の目安:

  • 会員機能や複雑な検索がないなら、静的運用で成立しやすい
  • 逆に、ログイン前提の機能が多いなら、Astro単体ではなく全体設計が必要

7-2. Q. 属人化しない?担当者しか触れないのが不安

結論:属人化するかどうかは、Astroというより「運用ルールの作り方」で決まります。むしろルール化しやすい仕組みです。

理由:WordPressは便利ですが、テーマ改修やプラグイン運用が入ると、結局は詳しい人に寄りがちです。Astro運用は、編集・確認・公開が手順として固定しやすい分、引き継ぎの形に落とし込みやすい。

現実的な対処:

  • 記事テンプレート(雛形)を用意する(見出し構成、フロントマター)
  • 命名ルールと配置ルールを決める(ファイル名、画像の置き場)
  • 1回の更新手順をチェックリスト化する(ローカル確認、コミット、push)
  • コード変更だけはブランチ+PRにする(第6章の運用方針)

ポイント:

  • 生成AIは「担当者の手癖」を吸収できるので、属人化を減らす方向にも使えます
  • 逆に、AI任せにしすぎるとルールがぶれやすいので、最初に型を決めるのが大事です

7-3. Q. 画像やフォーム、検索はどうする?

結論:全部をAstroの中で解決しようとしない方がうまくいきます。サイトを「静的でいい部分」と「外部連携する部分」に分けます。

理由:WordPressは何でも詰め込みやすい反面、運用負荷も一緒に増えます。Astroは「軽く保つ」思想が強いので、周辺機能は割り切って外に出した方が結果的に運用がラクです。

現実的な対処:

  • 画像は、まずは最小のルールだけ決める(サイズ、置き場、ファイル名)
  • フォームは、外部フォームサービスやメール連携を前提にする(弊社では、NetlifyのForms機能とAstroのフォームを連携して利用しています)
  • サイト内検索は、必要性を見直す(記事数が少ないうちは不要なことも多い)

判断の目安:

  • まず「問い合わせフォームが安定して動けば十分」なら、静的運用のメリットが出やすい
  • 検索が必須なら、後から追加できる設計にしておく(最初から完璧を目指さない)

7-4. Q. ミスったら即公開?止められる?戻せる?

結論:手順を組めば、WordPressより「戻しやすい」ことが多いです。戻せる設計にしておくのがコツです。

理由:Astro運用は、変更がファイルの差分として残ります。どこをどう変えたかが見えるので、原因の特定と巻き戻しがしやすい。

現実的な対処:

  • 公開前にローカルで確認する(第6章の流れ)
  • コード変更は必ずブランチ+PRにして、戻せる単位を作る
  • 公開後に問題が出たら、直前のコミットに戻すという選択肢を持っておく

補足:

  • 記事更新をmain直でやる場合でも、コミットが残っていれば戻せます
  • 「戻す手順」を一度だけでも実際に試しておくと、運用の安心感が段違いです
  • Netlifyを使っている場合は、管理画面から過去のデプロイにロールバックする機能があります。公開直後に問題に気づいたときも、コードを触らずにひとつ前の状態に戻せます

7-5. Q. WordPress資産はどこまで移行できる?

結論:記事と固定ページは移行しやすい一方で、プラグインで実現していた機能は「再設計」になることが多いです。

理由:WordPressの資産は、コンテンツだけでなく、テーマとプラグインの組み合わせで成立しているケースが多いからです。Astro移行では、まずコンテンツを移し、その上で必要な機能をどう成立させるかを整理します。

ここ、少しだけ弊社の実例も置いておきます。

まず、以前のWordPressでは「フォームに会社名・氏名・部署・メールアドレスを入れたら、資料やサンプルアプリのダウンロードURLを自動で案内する」といった仕組みを考えていました。ただ、これは機能そのものより運用の論点が重い。

ダウンロードデータをどこに置くのか。 誰が更新・管理するのか。 誤って公開範囲を広げないためのルールをどう作るのか。 万が一、リンクが漏れたときにどう検知して止めるのか。

このあたりを中途半端な状態で始めると、結局「守る仕事」が増えます。 なので弊社では、いったん実装を見送りました。将来復活させる可能性は残しつつ、まずは公開サイトの運用を軽くすることを優先しました。

記事移行についても同じ考え方です。 100記事すべてを移すのではなく、今後5年後も普遍的に価値が変わらないものだけを選び、結果として移行したのは約10記事でした。

移行は引っ越し作業ではなく、棚卸しです。 この割り切りを先に入れておくと、移行プロジェクトはかなり現実的になります。

現実的な対処:

  • まずはコンテンツを分類する(記事、固定ページ、カテゴリ、タグ、画像)
  • 次に機能を棚卸しする(フォーム、SEO設定、リダイレクト、目次、関連記事など)
  • その機能が「本当に必要か」「外部連携で十分か」「サイト側で持つべきか」を決める

ポイント:

  • 最初の移行は100点を狙わない
  • 公開できる最小構成で移し、運用しながら必要なものを足していく

8. まとめ:Astroは“技術の流行”ではなく「運用の設計変更」

Astroを採用する価値は、「速いサイトが作れる」だけではありません。WordPressで疲弊しがちなポイント──保守、脆弱性対応、更新作業の心理的コスト──を、運用の構造ごと作り替えられる点にあります。今回の要点は、静的生成という仕組みそのものより、GitHubとNetlifyを使って公開フローを仕組み化できることです。最後に、次に読むと理解が深まる発展記事(コンポーネント、ルーティング、最適化)への導線も置いて締めます。

ここまで長く読んでいただき、ありがとうございます。

本記事でお伝えしたかったのは、Astroそのものの優劣ではありません。 WordPress運用で疲れが積み上がる理由は、多くの場合「運用の構造」にあります。 その構造を、もう少し軽い方へ寄せる選択肢として、Astroが機能する。 その感覚が腹落ちしていれば、この記事の目的は達成です。

最後に、要点を3つだけ整理して終わります。

8-1. 本記事の要点3つ(運用の重心/工程の明確化/自動化)

1つ目。 Astroは、管理画面を守り続ける運用から、成果物を配る運用へ切り替える道具です。 公開環境で動かし続けるものが減ると、保守やセキュリティの論点が変わります。

2つ目。 編集→確認→承認→公開を、手順として明確にできます。 WordPressは便利ですが、裏側が見えにくいぶん、運用の属人化が起きやすい。 Astroはファイル運用なので、差分が見え、戻せる前提で進めやすい。

3つ目。 自動ビルドと自動デプロイで、公開を作業ではなく流れにできます。 GitHubの更新をトリガーにしてNetlifyが公開まで運ぶ。 この仕組み化が、日々の更新を軽くします。

8-2. どんな組織に効くか(情シス・小規模チームの現実解)

本記事の想定読者である、情シスやローコード開発者の方にとって、 Astroは特に相性がいい場面があります。

  • サイトの主目的が、読むこと、伝えることにある
  • 頻繁な機能追加より、安定運用を優先したい
  • 更新担当がエンジニア専任ではない
  • WordPressの更新と保守に、これ以上時間を取られたくない

逆に言えば、会員機能や複雑な検索、管理画面を前提にした運用が強い場合は、 Astroだけで完結させるというより、全体設計として考える必要があります。

8-3. 次の記事予告(プログラマ向け深掘り)

今回は、運用者の目線で「仕組みの全体像」と「運用の組み方」に寄せました。 もう少し実装寄りに踏み込みたい方向けに、次は別記事で深掘りする予定です。

  • Astroのコンポーネントは、どう分けて設計するのが良いか
  • ルーティングとページ生成は、どこまで自動化できるのか
  • パフォーマンスを落としやすい罠と、その避け方

まずは小さく試し、運用が回る形を作る。 その上で、必要なところだけ賢く足していく。

少なくとも、私たちはそう考えています。

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