共通フレーム2013とは、ソフトウェア、システム、サービスに関係するビジネスパーソンが、同じ言葉を同じ解釈で意思疎通をはかることを目的に作成されたものです。
より現実のビジネスシーンに落としこむと、システム開発の委託者と受託者が、同じ言葉を同じ尺度・意味合いで解釈することで、言葉の認識の差異による、契約上のトラブルやビジネスの損失をなくすことを目的として作成されたフレームワークといったところでしょうか。
大型書籍で、更に約400ページと、全てを読み込むには非常に体力と根気のいるボリュームですが、この内容を知らずして、ソフトウェア開発を委託、もしくは受託するのは、やはり大きなリスクが伴います。委託者・受託者に関わらず、ソフトウェアに関連するビジネスパーソンであれば、ぜひ一読しておきたいものですね。
契約書を取り交わさないままソフトウェア開発の受託をするベンダーがいる?
つい先月から弊社とお取引を開始したお客様に、ソフトウェア開発に伴う契約書をお出ししたところ、非常にびっくりされ、弊社との窓口になってくださっているご担当者様曰く「社内に動揺が走った」ということでした・・・
その動揺の原因は、過去システム開発の外部委託時に、きっちりとした契約書の取り交わしを申し出てくるベンダーが皆無であったため、「契約書なんか交わして大丈夫か?」っと、社内でちょっとした騒ぎになったということです。
我々は「システム開発を受託するのに契約書も取り交わさないなんて無責任なベンダーもいるものだなぁ」と逆にびっくりしてしまったのですが、契約書を取り交わさないまま、口約束に近い形でシステム開発の商取引が行われるというケースは意外にあるようです。
弊社は受託する規模は数十万の超小規模案件であったとしても、必ず契約書を取り交わすようにしています。契約上のトラブルは、お互いの時間と労力を著しく消耗し、お互いに大きなビジネス上の損失を伴います。このようなトラブルを未然に防ぐためなら、少しぐらい面倒でも、しっかりとした契約書を取り交わしておくことは極めて重要な事だと思います。
そしてお客様から決して少なくはないお金をいただいてソフトウェアを開発させていただく我々ベンダーとしては、ITプロフェッショナルとして、お客様以上にシステム開発にまつわる諸問題の解決に敏感でいたいものです。
ちょっとボリュームのある書籍は苦手だな・・・っと思われる方は、YouTubeに概説の動画がアップされていますので、ぜひそちらをご覧になってみることをオススメします!
https://www.youtube.com/watch?v=AFl9l6sedHk