ICONIXプロセス × FileMaker シリーズのVol.5は、ICONIXプロセスの要件分析フェーズの中でも非常に重要なダイヤグラムである「ドメインモデル」を取り上げます。
ドメインモデルダイヤグラム・・・
一見、UMLのクラス図のようにも見えますが、クラス図とは若干異なります。
っというよりも、クラス図の原始的な姿と表現したほうが適切かもしれないですね。
ドメインモデルダイヤグラムを書く目的は、ズバリそのプロジェクトで使用する言葉(概念)を定義することです。
皆さんもよく、チーム開発の際には、wikiサーバ等を立てて、その中で用語集等を作って情報共有する・・・なんてことをよくやりますよね。
このドメインモデルは、まさにそれと同じような役割を負います。
また、言葉を定義するということは、数学的に表現すると「他者との関係性を明確にすること」でもあります。
ICONIXプロセスでは、そのプロジェクト内で使用する言葉(概念)は、基本的にこのドメインモデルで可視化されている必要があります。
例えば、ユースケースダイヤグラムやユースケース記述で使用する概念に関しては、このドメインモデルで可視化されていることが前提条件です。
よく他人の書いたユースケース記述やユースケースを読んでいて「この言葉の意味ってなんだ?」って思うことありますよね?
例えば「SKU」というビジネスソリューションの開発ではよく使われる用語についても、アパレル業界で使用されるSKUと、ソフトウェア販売で使用されるSKUでは、その概念的な位置づけは同じかもしれませんが、それらを取り囲む他の概念との関係性は全く異なります。
こういった他の概念との関係性を明確にすることで、自分自身の概念を明確にすることがドメインモデルの目的となります。
ちなみに、このドメインモデル。メンバーがどれ位言葉の意味・定義を正確に把握しているかを確認する方法としても非常に優れています(笑)
それでは動画の開設をご覧ください。
どうぞ!