開発ツール

美しい仕様書・設計書を簡単・快適に書けるLucidachartのご紹介

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こんにちは。
ライジングサン・システムコンサルティングの岩佐です。

この記事では、ソフトウェア開発プロジェクトで極めて重要な、各種設計書を記述するためのWebアプリケーション、「Lucidachart」というWebアプリケーションをご紹介します。

Lucidachartは、端的に表現するとVisioやOmniGraffleのWebアプリ版だと思ってください。日本だとこのジャンルのWebアプリケーションはCacooが非常に有名ですが、今回ご紹介するLucidachartは、Cacoo以上に嬉しい機能が満載で、かつとても安価なWebアプリケーションです。

実際、私自身はもう数年来のCacooヘビーユーザーなのですが、既にCacooには戻れない…というぐらい、Lucidachartの魅力に取りつかれています。

この記事を執筆している時点で、まだ2〜3日しか利用をしていない状態ですが、ぜひ弊社ブログ読者の皆さまにもこの素晴らしさを知っていただきたく、Lucidachartを魅力をダイジェスト版でお伝えしようと思います。

私がLucidachartに惹かれている魅力は大きく3つあります。

魅力1. 美しいER図を気持ちよく書くことができる

こちらは実際にLucidachartを使ってER図を記述しているところです。

3倍の動画なので伝わりづらいかもしれませんが、操作性はWebアプリケーションにもかかわらずデスクトップアプリケーションと同等レベルの快適性です。

コピー&ペースト操作をキーボード操作で行えることはもちろんのこと、例えば、optionキーを押しながらエンティティオブジェクトをドラッグすれば、簡単にターゲットオブジェクトを複製することができます。さらにシフトキーを押しながら矢印キーを押せば、オブジェクトを1ポイント単位で移動できます。

また、エンティティ間の関係性を示す線を書く操作性も非常に快適です。オブジェクトにマウスを近づけると、任意の場所に自動的に接続ポインターの赤い丸が表示されます。そこからマウスをドラッグするだけで簡単に線を引くことができます。

特定の場所からしか線の引けないCacooやOmniGraffleと違って、この操作性はかなり魅力的です。特にERDの記述時は、関連付けされるフィールドをぴたっと合わせたい衝動に駆られます。そんな時でも、Lucidachartはその要求にしっかりと答えてくれます。

また、エンティティ内における属性の追加・削除もメニューバーからサクサクっと操作が可能です。

特に私達のような、リレーショナルデータベースをバックエンドに据えるビジネスアプリケーションを開発している技術者にとってER図は命とも言える設計図。これが心地よくかけるツールを手元においておくことは、開発プロジェクトを円滑に進める上で極めて重要です。

そしてこちらが実際に作成したアパレル業向けリテール(小売)システムのER図です。

いかがでしょうか?

VisioやOmniGraffle、もしくはAstah等の専用ツールにも引けをとらないほどの美しいダイヤグラムをサクサクっと書くことができました。

魅力2. ユーザインタフェースのモックアップが簡単に作成できる

こちらの動画はLucidachartを使ってユーザインタフェースのモックアップを作成している様子です。

ER図のときと同じく3倍速で少し解りづらいかもしれませんが、デスクトップアプリに引けをとらないほどの操作性で、モックアップを作成するのにも非常に快適です。

アイコンの検索など、少し解りづらい部分もありますが、モックアップを作成する機能としては十分と言っても良いでしょう。

私達は、ソフトウェア開発の初期段階においてユーザインタフェースのモックアップを必ず作成します。そしてこのユーザインタフェースのモックアップ作成には、これまでBalsamiqMockupsという専用ツールを使っていました。

しかし、今回Lucidachartを使ってみて、こちらでも必要十分なモックアップが作成できそうです。もちろん専用ツールであるBalsamiqMockupsよりも機能の劣る部分はありますが、個人的には必要十分な機能が備わっていると思います。

そしてこちらが実際にLucidachartで作成したUIのモックアップです。

このようにコメントなども入れることができるます。
チーム開発でも威力を発揮しそうです。

魅力3. サブスクリプションモデルで安価に利用開始できる

Lucidachartは、無料のお試しプランからスタートすることができます。なのでその操作性や充実した機能を実際に触って納得した上でサブスクリプションを開始することができます。

サブスクリプションのグレードは、Basic / Pro / Team の3つがあります。

BasicはUIモックアップ用のシェイプ(ステンシル)等、いくつかの使えない機能がありますが、まずは無料のお試しでスタートして、必要に応じて徐々にグレードアップしていけばOKだと思います。

ちなみに無料プランでもBasicプランでも、ER図を書くことは可能です。

日本語フォントの利用は注意が必要

Lucidachartで日本語フォントを使う場合は、使いたいフォントをアップロードする必要があります。

そして、このアップロードしたフォントは、なんとチャートを共有しているメンバー全てに有効になるのです。チャートのオーナーがアップロード&設定をすれば、それを共有するチームメンバーのPCに該当のフォントがインストールされていなくても、設定したフォントが有効になります。これはかなり嬉しい機能です。フォントがクライアント依存ではなくなることで、デザインが崩れてしまうリスクを避けることができます。これはUI設計時には極めて重要なことです。

また、私がUIのモックアップを作成する時に使う手書き風の「瀬戸フォント」も問題無く動くことを確認しました。

瀬戸フォントはこちらからダウンロードできます。

以上、Lucidachartの3つの魅力をダイジェスト版でお送りしました。

Lucidachartは、この記事でご紹介したER図やUIモックアップ以外にも、UMLの各種ダイヤグラムやBPMN2.0、Value Stream Map、Cisco・AWS・GooglePlatform等のネットワーク構成図用アイコン等、ソフトウェア開発に必要な主要ダイヤグラムのシェイブをほぼカバーしています。

これだけの機能が搭載されていて、月々数百円というのはホントにありがたいですね。

無料おためし版もあるので、ぜひLucidachartをトライしてみてください。

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