突然ですがオーディオブックってご存知でしょうか?
オーディオブックとは
書籍をプロのナレータが朗読して
音声化したもので「耳で読む本」と
よばれています。
このオーディオブックが素晴らしい点は…
1:ながら読みが可能
例えば通勤中の電車の中や車の中
もしくは家事や散歩・トレーニングの途中等
何かをしながらオーディオブックを
聞くことができます。
2:繰り返し学習
素晴らしい本に出会った時、人は何度もその本を読んで
そこにある知識・ノウハウを自分のものにしたいと
思うはずです。
でも同じ本を何度も何度も読み返すというのは…
これがなかなか難しく、どうしても途中で
挫折してしまいますよね。
しかしオーディオブックを活用すれば
この繰り返し学習がごく自然に実現できます。
3:スピードリスニングの活用で加速学習が可能
スピードリスニングとは、通常の再生速度の
3〜5倍の速度の音声を聴くことで
自然な意識の集中を促す方法です。
そしてスピードリスニングは、脳の情報処理速度を上げ
集中力や理解力、記憶力といった様々な能力の向上効果が
あると言われています。
実は私、10年ほど前からこのオーディオブックや
オーディオセミナーのスピードリスニングに
すっかりはまってしまい
今でも自分のiPodにはスピードリスニング用に
加工されたオーディオブック・オーディオセミナーが
100タイトル以上入っています。
ちなみにスピードリスニングですが
プロのナレータが朗読している品質の高いものだと
慣れてくれば5倍速ぐらいの速度を聞き取れる
ようになります。
そしてなんと…
リアルな読書もかなり速くなります。
人って文章を読む時、必ず頭の中で「追読」していますよね。
この頭の中の「追読」の速度が自然に高速化されるので
リアル読書のスピードも軽く2〜3倍あげることが
可能なのです。
はなしがちょっと脇道にそれてしましました(汗)
さて、そんな素晴らしいオーディオブック。
実はfebeというサイトで、すでに1,000タイトル以上の
本がオーディオブック化され、そして販売されています。
こちらfebeではベストセラーになった数多くの書籍が
オーディオブック化されています。
例えば昨年大ブームになった「嫌われる勇気」なども
オーディオブック化されているんです。
それ以外にも「7つの習慣」や「自助論」といった
往年の名著もオーディオブック化されています。
こんなにありがたいオーディオブックなのですが
自分が何度も読み返して確実に自分のものにしたい本…
例えばITの専門書に関しては、ほとんどオーディオブック化
されていないのです…
でもどうしてもオーディオブック化して
繰り返し学習したい本がある。
例えば私はつい最近、こちらの本をオーディオブック化して
自分のものにしたいと思いました。
エッセンシャル スクラム: アジャイル開発に関わるすべての人のための完全攻略ガイド (Object Oriented Selection)
翔泳社
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こちらの本は、スクラムを用いてソフトウェアを開発するために
必要な知識体系を隅から隅まで丁寧に解説した専門書。
総ページ数は400ページ超!
しかもiPadとほぼ同じ大きさの大型本で、攻略するには
かなりの時間と知的体力を要する専門書です。
「プロのナレータに1冊、しかもこんなに分厚い専門書を
読んでもらったら一体いくらかかるんだろう…」
そんなことを考えながら、プロのナレータさん探しをしている
途中にふと思いつきました…
そうだ!iPadに読んでもらおう!
自分専用オーディオブックの作り方
幸いにして上記の本は、Kindle版がありました。
なのでそれをiPadに読ませてICレコーダーに
記録することを考えました。
この時はじめてiPadの画面読み上げ機能を使って
見たのですが…
これは素晴らしい!!
一昔前のアニメロボットが読むような感じではなく
より人間に近い感じで読み上げてくれます。
もちろん若干の読み間違いはありますし
音声もプロのナレータが読んだものには
程遠い品質です。
しかし、費用対効果としては十分すぎるほど。
こんなに簡単に素早く、そして自分が繰り返し読みたい本を
オーディオブック化できるなんて
まるで夢のようですよ…
っということで、iPadを使ってKindleで出版されている本の
自分専用オーディオブックを作成する方法を解説していきます。
同じiOSであれば、iPhoneもiPod touch も
恐らく同じだと思います。
1.設定
設定アイコン(歯車のアイコン)をタップし
アクセシビリティ > スピーチ > とタップしていきます。
画面の読み上げというトグルボタンがあるので
それをONに設定します。
その下にある「声」ボタンをタップし
次の画面で「日本語」を選択します。
高音質の声をダウンロードします。
2つ前の画面、スピーチの設定まで戻って
声ボタンの下にある読み上げ速度を設定します。
※私は最速まで上げています
以上で設定完了です。
2.スピーチさせる
kindleを開き、読み上げさせたい本のページを開きます。
画面上部のスクリーンの外側から内側にかけて2本指で
上から下にスワイプすると、読み上げコントローラが表示され
スピーチが始まります。
3.ICレコーダーへの録音
iPadのイヤホンジャックと、ICレコーダーのマイクジャックを
ステレオミニプラグコードで接続します。
ICレコーダーで録音を開始します。
上記2の手順で、Kindleのスピーチを開始します。
この時、ICレコーダーのイヤホンジャック経由で
読み上げ中の音声を出力することができます。
これで、読み上げている様子を聞きながら
同時にICレコーダーへ録音することが可能です。
私は下のような感じでiPadとICレコーダーを
ステレオミニプラグで接続そして超安価な
スピーカーをICレコーダーのイヤホンジャックに接続
ICレコーダーへ録音しながらさらに読み上げている
音声を聞き流しながら…
といった感じで自分専用オーディオブックを作成しています。
いかがでしたでしょうか?
こんなに簡単な手順で、自分専用のオーディオブック化を
作成することができます。
もちろんKindleで発売されていることが前提となるため
対応できる書籍は限られてしまいますが…
ちなみに気づかれた方もいると思いますが
こちらはKindleの読み上げ機能ではなく
iOSの読み上げ機能なので、ブラウザに表示されている
コンテンツを読み上げることも可能です。
ネット上の良記事や長文を読むときにも
補助として読み上げ機能を使うと
快適に読むことができますし
ただ目で追うだけの時とひかくすると
理解度は何倍にもあがります。
ぜひ自分専用のオーディオブック化をたくさん作成して
あなたの学習をより進化、そして深化させましょう。
より短い時間で、より深い学びを得ることができます。
※私が使用している各種小道具はこちらです。
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